macOS 27

2026.09.15  |  Apple / macOS

【macOS 27】Intel Macの歴史に幕。たった6年で迎えた終焉と、AI時代への完全移行

「Golden Gate」の登場で、Intel Macはついにサポート対象外に。何が変わり、何が終わったのかを整理しました。

ついにこの時がやってきました。Appleが2026年9月15日(日本時間)に正式配信を開始した最新OS「macOS 27 Golden Gate」1。このアップデートにより、長きにわたってMacの頭脳を支え続けてきたIntelプロセッサ搭載モデルが、完全にサポート対象外となりました。前作「macOS 26 Tahoe」の時点ですでに「Intelをサポートする最後のOS」と発表されていましたが、いざ現実にその日を迎えると、ひとつの時代がきちんと幕を閉じたのだと実感させられます。最後まで現役だったIntelモデルを使っている方からすれば、「たった6年で終わってしまうのか……」という何とも言えない切なさが残るニュースだと思います。

History

IIntel Macが歩んだ20年

Macの歴史を振り返るうえで、Intelプロセッサとともに歩んだ時代はやっぱり外せません。

  • 2006年 — 電撃的な「Intel移行」当時のAppleはPowerPCの性能頭打ちに悩んでおり、スティーブ・ジョブズが「Intel Inside」への移行を発表した際は業界に大きな衝撃が走りました。これによりMacは一気にパフォーマンスを上げ、Boot CampなどWindowsとの互換性も手に入れて息を吹き返しました。
  • 2010年代 — 黄金期の到来薄さと美しさを極めたMacBook Pro、Retinaディスプレイ、iMacやMac Proなど、クリエイターやプロを唸らせた名機が次々と誕生。いまのAppleの土台を作ったのは、まぎれもなくIntelを積んだマシンたちでした。
  • 2020年 — 最後のバトンタッチAppleは自社製チップ「M1」を発表し、大きな転換期を迎えます。その過渡期の終盤に市場へ送り出されたモデルたちが、結果的に「最後のIntel Mac」となりました。
Models

II最後まで残ったIntelモデル一覧

macOS 26 Tahoeまでサポートされていたものの、今回のmacOS 27では対象から外れてしまった「最後の4機種」は以下の通りです。

  • MacBook Pro(13インチ, 2020, Thunderbolt 3ポート×4)性能重視で選ばれることが多かった、Intel版13インチProの上位モデル。
  • MacBook Pro(16インチ, 2019)プロ向けの大型キーボード(シザー構造復帰)を初採用した、16インチIntelモデル。
  • iMac(27インチ, Retina 5K, 2020)最後のIntel版iMacであり、Intelデスクトップのひとつの到達点。
  • Mac Pro(2019)拡張性の高さを誇ったモジュラー型タワーの、Intel最終機。
6
最終モデル発売から
サポート終了までの年数
4
今回対象から外れた
Intelモデル数
3
今後保証される
セキュリティ更新の年数

これだけの性能と個性を持ったマシンたちが、わずか数年で足切りされてしまうのは、やはりテクノロジーの進化スピードが速すぎるとも感じてしまいます。

AI Shift

IIIなぜ、ここで完全に終わるのか

ここまで一気にIntel Macの切り捨てが進んだ最大の理由は、今回の目玉である「Apple Intelligence」と、刷新されたSiriの存在にあります。これからのAI機能は、画面上の文脈を読み取ったり、個人データを横断して処理したりと、高度なオンデバイス処理を前提に設計されています。それをスムーズに動かすには、専用ハードウェアである「Neural Engine(NPU)」がどうしても必要です。

Neural Engineを持たないIntel製CPUでは、システム要件の壁をどうあがいても超えられません。Appleが「AIファースト」へ舵を切った以上、Intelの幕引きは必然だったと言えそうです。なお、Intelアプリを動かすための互換レイヤー「Rosetta 2」もmacOS 27が最後のフルサポート版となり、次期メジャーアップデートで提供が終了する予定です。

Outlook

IVIntel Macユーザーが取るべき対策

では、手元のIntel Macは明日から突然使えなくなるのでしょうか。答えは「ノー」です。

  • すぐに使えなくなるわけではないAppleは、最後にmacOSをサポートされたモデルに対し、そこから3年間はセキュリティアップデートを続けると案内しています。ただしOSの新機能やメジャーアップデートは、今後一切入ってきません。
  • アプリ側の対応もだんだん減っていくサードパーティのアプリやブラウザも、今後はApple silicon(Mシリーズ)への最適化がメインになっていくため、少しずつ肩身が狭くなっていくのは間違いありません。

もしIntel Macを現役で使っているなら、そろそろM1以降のモデルへの乗り換えを考え始めるタイミングかもしれません。実際にMシリーズに替えてみると、動作の軽さやバッテリーの持ち、ファンの静かさに驚くはずです。

まとめ

「たった6年」で世代が終わってしまうのは正直ドライだなと感じますが、それだけ今のテクノロジーとAIの進化スピードが凄まじいということでもあります。長年連れ添ったIntel Macに「お疲れ様」と言いつつ、これからのAI時代に向けて、そろそろ次の相棒を考える時期に来ているのかもしれません。

— iroha

参考情報元

  1. Apple公式サイト, “macOS 27 Golden Gate” apple.com/jp/os/macos