すると、Apple Intelligenceがかなりの容量を使っている。
20GBを超えているケースもあれば、30GBを超えたという報告まであります。
「そんなに使うの?」
最初に思ったのは、それでした。
AIは、Macの中にもいる
Apple Intelligenceは、すべてをクラウドで処理しているわけではありません。
Macの中でもAIを動かすため、オンデバイスモデルが保存されます。
Appleによると、M3以降で12GB以上のユニファイドメモリを搭載したMacでは、Apple Intelligenceに最大14GBのストレージが必要です。1
AIをMacの中で動かすなら、そのためのデータが必要になる。ここまでは、なんとなく理解できます。
最大14GBを大きく超えることがある。
なぜ30GBにもなるのか
MacRumorsでは、M4 Pro Mac miniとM3 MacBook Airで、それぞれ次のようなApple Intelligence使用量が確認されています。
さらに、macOS 27のリリース候補版では、30.16GBという表示をユーザーが報告した例もあります。
Appleが「Apple Intelligenceには30GB必要」と発表したわけではありません。Apple公式の案内は最大14GBです。30GB超という数字は、実際のMacで確認・報告されたストレージ表示です。
つまり、「macOS 27にすると、全員30GB使う」という話ではありません。
Macによっては、それくらい大きな容量がApple Intelligence関連として表示されるケースがある。今のところは、そう理解しておくのがよさそうです。
では、256GBのMacだったら?
ここからが、少し現実的な話です。
現在のMacには256GBのストレージを搭載したモデルがあります。たとえばM6 Mac miniにも256GB SSDの構成があります。
256GB。数字だけを見ると、十分ありそうに感じます。でも、もしApple Intelligenceが30GB近くを使っていたら。
もちろん、実際にはmacOS本体やシステムデータ、アプリなども容量を使います。写真や動画を保存する人もいる。仕事で使えば、書類や素材も増えていく。
そう考えると、30GBという数字は決して小さくありません。
「じゃあ512GBにすればいい」
たしかに、それが一番簡単です。256GBで不安なら、512GB。さらに余裕が欲しければ1TB。
ただ、Macは購入後に内蔵SSDを気軽に交換して増やす、という使い方ができません。だから、購入時に決める必要があります。
そして当然、容量を増やせば価格も上がります。
最初から大きなストレージを選ぶ必要が出てくる。
ここが、これまでのMac選びと少し違うところです。
M6 Mac miniを見ていて思ったこと
M6 Mac miniには256GB SSDが標準構成として用意され、512GB、1TB、2TBへ変更することもできます。
これまでは、「写真や動画をどれくらい保存するか」「アプリをどれくらい入れるか」という考え方でストレージを選ぶことが多かったと思います。でも、これからは少し違う。
OSが使う容量。アプリが使う容量。そして、AIが使う容量。これらを最初から考えておく必要がある。
たとえば、「256GBで十分だと思っていたけど、AIのことまで考えると512GBにしておこう」となるかもしれません。これは、今までのMacの選び方とは少し違います。
ストレージが大きくなるほど、価格も変わる
ここは、これからMacを買う人にとって無視できないところです。容量を増やせば、それだけ購入価格も上がります。
256GBから512GBへ。512GBから1TBへ。一段上げるだけでも、Macの価格は変わってきます。
これまでは、「写真や動画をたくさん保存するから512GB」という考え方でした。これからは、「AIやOSが使う容量も考えて512GB」という選び方になるのかもしれません。そう考えると、ちょっと不思議です。
「使っていないのに」が気になる
Apple Intelligenceを毎日のように使う人なら、「そのための容量なら仕方ない」と思えるかもしれません。
でも、MacではAIをほとんど使わない。すでに別のAIサービスを使っている。そもそもAI機能を必要としていない。
Apple Intelligenceが使っているんだろう?」
以前なら、「使わないならオフにする」という考え方ができました。ところがmacOS 27では、Apple Intelligenceをまとめてオフにする設定がなくなっています。
個々のAI機能を無効にすることはできますが、それだけで保存されたAIモデルがすべて消えるわけではありません。
「AIモデルをMacに置かない」は、別の話になった。
AppleがAIをMacに置く理由
もちろん、Appleにも理由があります。Apple Intelligenceには、Mac本体で処理するオンデバイスの仕組みがあります。
できるだけデバイス上で処理することで、プライバシーにも配慮しながらAIを利用する。これはApple Intelligenceの大きな考え方のひとつです。
そのためには、Macの中にAIモデルを置いておく必要があります。便利になる代わりに、ストレージを使う。考えてみれば、自然なことなのかもしれません。
ただ、そのAIを使わない人にとっては、
容量だけは必要なの?」
「対応している」と「余裕を持って使える」は違う
今回、一番書いておきたいのはここです。Apple Intelligenceに対応しているMacなら、もちろん機能を使うことはできます。
「ストレージに十分な余裕がある」ことは別。
256GBのMacで、写真も保存する。アプリも使う。仕事のデータも置く。そこにAIモデルまで入る。そう考えると、ストレージ容量を選ぶときの考え方も少し変わってきます。
- 自分のデータに必要な容量
- アプリに必要な容量
- macOSが使う容量
- Apple Intelligenceが使う容量
- これから増える余裕
これからのMacでは、「自分が何のアプリを使うか」だけではなく、「OSそのものが何をMacの中に持ってくるのか」まで考える必要があるのかもしれません。
AIがMacの中に住む時代
今回のmacOS 27を見ていて、少し時代が変わった感じがしました。
これまでのMacは、「必要なアプリを入れて、自分のデータを保存する」という感覚が強かった。これからは、そこにAIが加わる。
AIを動かすためのモデルそのものが、Macの中にいる。それが便利になる一方で、ストレージも必要になる。
Apple Intelligenceを使う人にとっては、そのための容量です。でも、使わない人にとっては、
となる。30GBという数字そのものより、そこが今回いちばん気になりました。
そして、もし今後AIモデルがさらに大きくなっていくのなら。256GBのMacは、これからどうなっていくのでしょう。
512GBを選べばいい。たしかに、それで解決するのかもしれません。
「使わない人は、自分のMacから自由に外せる」
という選択肢も、残しておいてほしい。
macOS 27を見て、そんなことを考えました。
