【SONY MDR-CD900ST】家で聴いたら、完全にプロ用だった。調整しないと「いい音」にならなかった話
父からもらったMDR-CD900ST。普通のヘッドホンのつもりで聴いたら、思っていた音と全然違った。そこから少しずつ環境を変えていった、個人的な体験です。
SONYのMDR-CD900STを、父からもらいました。名前だけなら、昔からよく見る有名なヘッドホンです。レコーディングスタジオで使われていることも知っていました。でも実際に自分の環境で聴いてみると、「あれ?こんな音なの?」というのが最初の感想でした。普段使っている音楽を、そのまま楽しむヘッドホンとは少し違う。むしろ、音源の粗さや録音の違いまで、そのまま出してくる感じです。結局、このヘッドホンは「つないですぐ、いい音がする」というタイプではありませんでした。自分の環境に合わせて調整して、ようやく良さが見えてきました。
Contents
- I.最初に聴いたときの印象
- II.なぜ「いい音」に感じなかったのか
- III.調整して分かったMDR-CD900ST
- IV.プロ用だからこそ面白い
I最初に聴いたときの印象
最初は、正直に言えば「普通のヘッドホンと違うな」という印象でした。
低音がドンと出て、ボーカルが前に出て、音楽を気持ちよく聴かせてくれる。そういう最近のヘッドホンとは方向性が違います。MDR-CD900STは、音をきれいに飾って聴かせるというより、録音された音を確認するための道具に近い。
My first impression
- 思っていたより素直な音。音を派手に演出する感じがありません。
- 録音の違いが分かる。同じ曲でも、音源によって印象がかなり変わります。
- そのままでは少し厳しい。普段の音楽鑑賞用として考えると、好みが分かれると思います。
ソニー自身も、このモデルを完全プロフェッショナル仕様のモニターヘッドホンと位置づけています。1989年の発売以来、数多くのレコーディングスタジオで使われてきたモデルです。もともとはCBSソニー信濃町スタジオで使用することを目的として開発されました。 [1]
IIなぜ「いい音」に感じなかったのか
ここが、このヘッドホンを使って一番感じたところです。
普通のヘッドホンなら、スマートフォンやパソコンにつないで、音楽を再生すれば、それなりに「いい音」で聴けます。ところがMDR-CD900STは、そういう感覚とは少し違いました。
私の場合は、最初に聴いたときに「これをそのまま使うものなのかな」と感じました。音そのものは細かい。でも、普段使っているヘッドホンのような聴きやすさとは違う。
ドライバーユニット
MDR-CD900STは、40mmのドーム型ドライバーユニットを搭載し、インピーダンスは63Ω。再生周波数帯域は5~30,000Hz、最大入力は1,000mW、音圧感度は106dB/mW、質量は約200g(コード含まず)です。 [1]
数字だけを見ると、普通のヘッドホンとは違う方向を向いていることが分かります。ただし、スペックだけで音の良し悪しが決まるわけではありません。実際に自分で使ってみて感じたのは、「このヘッドホンに合わせて環境を作る」という考え方でした。
What I noticed
- 音源による違いが出やすい。普段なら気にしない録音の違いまで耳に入ってきます。
- 再生環境の影響を受ける。同じヘッドホンでも、接続する機器や設定によって印象が変わります。
- 「音楽を気持ちよく聴く」だけが目的ではない。細かな音を確認するためのモニターとして考えると、意味が変わってきます。
III調整して分かったMDR-CD900ST
そこで、自分の環境で少しずつ調整してみました。
すると、最初に感じていた「なんとなく聴きにくい」という部分が変わってきました。音が増えたというより、自分が普段聴いている音楽との距離が近くなった感じです。
調整前と調整後で感じたこと
- 調整前:音は細かいけれど、普段のヘッドホンとは違いすぎる。
- 調整中:少しずつ自分が聴きやすいところを探していく。
- 調整後:細かい音が残ったまま、音楽として聴きやすくなってきた。
もちろん、これは私自身の環境での話です。MDR-CD900STを使うなら必ずこう調整すればいい、という話ではありません。ヘッドホンアンプやDAC、再生機器、音源、そして聴く人の好みによっても変わります。
だからこそ面白い。最初から完成された「リスニング用ヘッドホン」を使うのとは違って、自分の環境でどう鳴らすかを考える余地があります。
IVプロ用だからこそ面白い
MDR-CD900STを使ってみて、一番納得したのは「これは普通のヘッドホンとして考えないほうがいい」ということでした。
ソニーによれば、このモデルはレコーディングスタジオやポストプロダクション、放送局など、プロの現場で求められるクオリティと耐久性を追求したモニターヘッドホンです。音の輪郭や定位、エコーの広がりなど、細かな違いを確認するための道具として設計されています。 [1]
コード含まず
30年以上前から存在するヘッドホンなのに、現在でもスタジオで使われている。そこには、単純に「古いけれど名機」というだけではない理由があるのだと思います。
私の場合は父からもらったことがきっかけでしたが、実際に使ってみて初めて、このヘッドホンが普通のリスニング用とは違う意味を持っていることが分かりました。
My conclusion
- 最初から万人向けの「いい音」ではない。
- 自分の再生環境に合わせて調整すると面白くなる。
- 音楽を聴くだけでなく、音そのものを確認したい人に向いている。
- 長年プロの現場で使われてきた理由を、実際に使うと少し理解できる。
私は最初、「なんでこんな音なんだろう」と思いました。でも、少しずつ環境を合わせていくと、今度は「なるほど、こういうヘッドホンなのか」と感じるようになりました。
いわゆる「誰が聴いてもすぐに気持ちいいヘッドホン」とは違います。むしろ、聴く側が少し歩み寄る必要がある。
それでも、そこまでして使ってみたくなる。MDR-CD900STには、そういう不思議な魅力があります。
iroha
Shibairo Blog
